ヨーロッパ旅行の飛行機を個人手配していると、フライト遅延・キャンセルが多すぎて予定が狂うことがよくあります。
急きょ手配した高額飛行機チケットや無駄なホテル代など、費用は全部自己負担!!!
せっかく事前にしっかり調べて格安航空券やお得なチケットで旅行を手配しても、補償がない場合は、飛行機を振り替えたことで最終的に費用がかなり高くなってしまいます。
さらに航空会社の窓口に問い合わせしても、混んでいると誰も電話に出ない・返事がないことはザラにあります。
実はヨーロッパで飛行機遅延・キャンセルした場合、EU261法で最大ひとり600€の補償がもらえるかもしれないのです!
「EU261法」を使えるのは?
- 遅延・キャンセルから半年以内の請求
- EU域内での全フライトが対象(航空会社は問わず)
- EU内からEU外への全フライト(航空会社問わず)
- EUを本拠地に置く航空会社によって運行された、EU外からEU内へのフライト
- 搭乗予定の45分前にチェックインを済ませていた
- 飛行機の遅延・キャンセルを出発の14日以内に通知された
- 遅延の場合は3時間以上から補償対象
該当する人は、ぜひ請求してみてな!
泣き寝入りしないためにも「EU261法」の内容から実際の手続き方法まで、すべてを解説します。
わが家も2022年夏にスペイン行きのフライトが、当日搭乗2時間前にキャンセルになりました。
請求から1年近くかかったけど、格安航空会社SCOOTから家族4人分・合計2400€をゲットしたで〜!!
トラブルが心配な人は、旅行会社にお願いするのが1番です。
目次
EU261法とは?
「All passenger rights」と呼ばれ、EU加盟国での飛行機の遅延や欠航に対し、乗客の権利が運賃の払い戻しや食事・金銭的補償などを受ける権利を保障する法律です。
遅延や欠航の場合、通常は振替便の無償手配や手数料なしでの払い戻しが一般的です。(※格安航空券除く)
さらにEU261法が適用されると、それらの対応プラス現金での補償金をもらえることがあります。
補償が適応されるフライト条件
EU261法が適用されるフライトは、下の3パターンです。 (※特典航空券以外の無償航空券は対象外)
対象フライト
- EU域内での全フライトが対象(航空会社は問わず)
- EU内からEU外への全フライト(航空会社問わず)
- EUを本拠地に置く航空会社によって運行された、EU外からEU内へのフライト
- 遅延の場合は3時間以上遅延から補償対象
このフライトに該当する場合、EU261法の請求権利があるのでぜひ早めに請求しましょう。
つまりEU内が出発地か目的地のどちらかで対象になるということ!
【格安航空券】実際のEU261法の請求方法
ここからは我が家が実際に、格安航空会社SCOOT(スクート)に請求した例をお見せします!
自分のフライトが請求条件に当てはまれば、あとは請求の問い合わせメールを送って返信を待つだけです!
step
1遅延したチケットを用意
SCOOTなど格安航空券は、自分でQRコードを印刷するチケットのため、今回チケット現物はありません。
チケットの予約番号など詳細がわかるものを手元に用意しましょう。
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step
2公式サイトから請求メールを送る
SCOOT公式サイトの「EMAIL US」からカスタマーサポートに問い合わせメールを送ります。
その際、必ず内容欄に「Claim compensation under Art. 261 EU law」と入力しましょう。
SCOOTは日本語の問い合わせ先は日本のフリーダイヤルしかなくて、ヨーロッパからは電話できず。
ただし請求日時の証拠にもなるから、メールで問い合わせた方がいいで!
step
3航空会社からの返信メールを待つ(※めっちゃ遅いことを覚悟)
航空会社からの返信には、EU261法を請求するための各社の書類が添付されているため、必要事項を英語で記入し返信してください。
拡大するとメールには以下のように書かれていました。
We refer to the EC261 compensation request for booking reference: J68DMC raised through our online feedback form. Thank you for the opportunity to respond.
Having considered the reason for the delay, you are entitled to compensation under EU regulations. This consists of €600 monetary compensation per passenger.
Please note the additional amounts claimed in respect of legal costs, default interest, and tax are not upheld on the basis that Scoot has fully complied with its obligations under the relevant EU regulation.
In order for us to reimburse the amount, we sincerely request you to fill up the attached forms, the Direct Credit Authorisation Form (DCAF), and Release and Discharge Form (RD), and send them back to us, by way of reply, upon completion. Please note that each passenger will have to submit individual forms for the compensation.
We apologise for the inconvenience and, once again, thank you for allowing us to review this matter.
(訳)EC261 補償リクエストの予約参照を参照します: J68DMC は、オンライン フィードバック フォームから提出されました。 回答の機会をいただきありがとうございます。
遅延の理由を考慮した上で、EU の規制に基づいて補償を受ける権利があります。 これは、乗客 1 人あたり 600 ユーロの金銭補償で構成されています。
スクートが関連する EU 規制の下での義務を完全に遵守したという根拠に基づいて、法的費用、不履行の利息、および税金に関して請求された追加の金額は支持されないことに注意してください。
金額を払い戻すために、添付のフォーム、Direct Credit Authorization Form (DCAF)、Release and Discharge Form (RD) に必要事項をご記入の上、ご返信ください。 完了時に。 各乗客は、補償のために個別のフォームを提出する必要があることに注意してください。
ここまで返信がきたら、あと一息です。頑張りましょう。
step
4添付の書式に記載し、返信する
請求から2ヶ月経ってようやく「この書式に記載して送信してください」と返信が来ました。
請求書に記載する事項は、主に下の6つです。
請求書の記載事項
- 氏名
- 住所
- 予約番号
- サイン
- パスポート番号
- 銀行口座番号
問い合わせ内容や備考欄などに「EU法261条に基づき飛行機のキャンセル(遅延)の請求をします(英語表記:Claim flight cancellation (delay) under Article 261 EU law)」と必ず記載してください。
この書類を請求人数分記載します。
同じことを書くのはめんどくさいけど、頑張って書こう!最大1人約8万円返ってくるし!!
step
4 航空会社からの振込を待つ(※めっちゃ遅いことを覚悟)
振込はさらに遅くなります。
うちは請求から約1年後に振り込まれたよ!
ただし、格安航空会社ではない航空会社の場合は、請求から1ヶ月程度で振り込みまで完了するそうです。
【EU261.jpは日本語申請可!】手続きが面倒なら申請代理会社を使おう
航空会社は補償金を極力出したくないということもあるのか、とにかく自分でやりとりする請求は面倒でした。
請求が手間だったり、日本国内の銀行口座に振り込んで欲しい場合は、代行会社を利用することもオススメします。
「EU261.jp」というサイトは、日本語対応!使いやすくて便利やで〜
また、今回私は自分でSCOOTとやり取りしたので、ヨーロッパの口座に振り込みのみでしたが、EU261.jpなら国際送金に対応していない日本の口座に振り込んでもらえるのもありがたいサービスです。
EU261.jpのポイント
- すべて日本語対応、日本の銀行口座に振り込み
- 成功報酬以外は取られない
- 国際送金手数料や為替手数料はEU261.jp負担
- 同種の海外サイトと比べて低い、手数料25%(海外大手Airhelpは最低35%、訴訟に進むと50%)
EU261.jpの使い方を解説
ここからは、実際にEU261.jpで請求する方法を解説します。
私が請求した時は存在を知らなかったため、代理申請はお願いしませんでした。
EU拠点の航空会社はもちろん、SCOOTのような海外の航空会社も対応しているで〜
step
1公式サイトをクリック
サイトのリンクはこちら!→https://www.eu261.jp/
EU261.jp公式サイトでは、補償条件や過去の事例などが詳しく解説されています。
右上の「EU261補償金を請求する」から申請してください。
step
2必要な情報を入力
フォームに従って搭乗した航空会社や便名、予約情報、振込先の銀行口座などを入力します。
EU261.jpは日本語対応はもちろん、交渉から銀行振り込みまで全て代行してくれて、Airhelpなどの海外サイトより成功報酬が安いのは良心的だと思います。
日本語で詳細を記載、問い合わせできるのは言葉の行き違いもなく本当に便利やで!
今回私はSCOOTに請求し振り込みまでに1年近くかかり、何度もやり取りを重ねるなければいけなくとにかく大変でした。
英語での交渉に自信の無い方、申請が面倒な人はぜひ使ってみてください。
まとめ
海外の航空会社と交渉するには「諦めない・何回もメールを送り続ける・文句を言い続ける」の3つがとても大切です。
めんどくさいからと諦めず、キャンセルや遅延によって受けたダメージや時間のロスをぜひ補償金に変えてストレス発散してくださいね!
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